女性登壇者が活躍 メディアトレーニング
株式会社九州情報リエゾンは、2024年9月4日、「AI時代の広報パーソンの心得~基礎から危機管理まで」というテーマのもと、以下の内容で令和6年度広報研修セミナーを開催、地場企業、自治体などの広報部門関係者多数のご参加をいただくことが出来ました。
冒頭の講義Ⅰ「AI時代の広報パーソンの心得」では、広報部門の役割の重要性を指摘、メディアとの付き合い方から非常時の対応の仕方まで広報の基本、AI時代に急増しているサイバー攻撃などからのガードの重要性などを指摘した。
「ニュースリリース演習」においては、事前に参加者から提出されたニュースリリースの優秀作を披露するとともに、提出されたニュースリリースにコメントを付して提出者に返却した。そのままニュースリリースをして発出できるものもあり、参加者のレベルの高さをうかがわせた。
講義Ⅱ「その広報、間違っているかも?」は、西日本新聞報道センター経済担当部長の川合秀紀氏にお願いした。
川合部長は様々な取材経験を踏まえ、事例を示しながら、企業トップなどの記者会見をはじめとする広報対応を評価、あるべき姿を示した。とくにネガティブ情報の開示時こそ広報の真価が発揮される、との指摘が印象的だった。
講義Ⅲ「最近の不祥事と対応分析」は、九州に関わり深い3件の不祥事を取り上げ、それぞれの経緯をたどりながら、なぜ批判が集中し、企業の根幹を揺るがす事態となったのか、解説した。ただ、事案の拡大を防ぐことはできなかったのか、当事者としてできることはなかったのか、信頼回復の措置はとられているのか、当事者に寄り添った指摘もした。
午後の研修はメディアトレーニングに集中した。まずメディアトレーニングの重要性について講義。トレーニングのテーマは最近頻発しているサイバー攻撃とし、攻撃を受けた企業の顧客名簿が流出、事業活動がストップする事態となっているというシナリオを提示。参加者全員にシナリオに基づいて、緊急記者会見での想定問答を作成してもらった。参加者から企業側の登壇者と記者役を募集、記者役のサポートは中央紙、地元紙の記者OBが務めた。参加者からの登壇者と記者役の大半は女性となった。トレーニングの本番、模擬記者会見が始まってみると、厳しい記者役の矢継ぎ早の質問に、登壇者側も最初はとまどいながらも、役割分担が機能し始め、ポイントを押さえた答弁が行われ、実際さながらの記者会見となった。改めて女性の広報部員としての適性と資質の高さを実感させた。
講座内容・スケジュール
①講義Ⅰ「AI時代の広報パーソンの心得」
9:40-10:30
講師:㈱九州情報リエゾン特別顧問 杉尾政博
②ニュースリリース演習結果講評
講師:㈱九州情報リエゾン専務 川口栄次
10:35-10:45
③講義Ⅱ「その広報、間違っています~」
10:50―11:35
講師:西日本新聞報道センター経済担当部長 川合秀紀氏
④講義Ⅲ:「最近の不祥事と対応分析」とメディアトレーニングの狙い
11:40-12:15
講師:㈱九州情報リエゾン社長 椛 浩
昼 食 12:15-13:15
実習:「メディアトレーニング」
13:15-16:30
▪提示された事件シナリオに基づき想定質問とそれに対する答え、及び
プレスリリースを作成。 登壇者だけでなく、参加者全員が作成
▪本格的な模擬記者会見
▪総評
講師:㈱九州情報リエゾン社長 椛 浩
㈱九州情報リエゾン専務 川口栄次